家庭用のソーラーパネルはどれがおすすめ?参考にする比較基準も解説!
家庭用ソーラーパネルは電気代の節約、売電による経済的なメリットがあるため、導入する家庭が増えています。
しかし、どのメーカーが良いのか、製品選びのポイントなどが分からない人が多いのではないでしょうか。
この記事では、家庭用ソーラーパネルについて、おすすめのメーカー、選び方のポイント、よくある質問について解説します。
家庭用ソーラーパネルを導入したいけど、選び方が分からない人に、おすすめの記事です。
目次
家庭用ソーラーパネルでおすすめのメーカー7選
最初に家庭用ソーラーパネルで、おすすめのメーカーを紹介します。
カナディアンソーラー
カナディアンソーラーは、カナダで2001年に設立されたメーカーですが、生産拠点はカナダに1カ所、中国に7カ所と中国に拠点を構える企業です。
世界シェアも高く、日本には2009年に進出しています。
日本進出から11年後の2020年には、家庭用ソーラーパネル設置軒数が累計で14,000軒以上と、日本国内でも十分な実績があります。
カナディアンソーラーのソーラーパネルは、低価格でありながら発電量が多くコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
CS6R-410MS | 21.0% | 410W | 25年 |
参考:カナディアン・ソーラー
ネクストエナジー
ネクストエナジーは、2003年創業の国内メーカーです。
特徴は、海外メーカーに引けを取らない低価格と複数の保証制度です。
太陽電池モジュールの出力保証が25年、製品保証が15年、自然災害補償が10年の他に売電収入で経済的損失が生じた場合、最大6カ月間の補償がされる経済損失補償が10年など、他社にはない独自の保証制度が充実しています。
トラブルがあった時に、対応してもらいやすい国内メーカーが良い・価格を抑えたいという方にネクストエナジーが、おすすめです。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
NER108M415B-MD | 21.2% | 415W | 25年 |
Qセルズ
2012年に経営破綻した、ドイツのQセルズを韓国のハンファグループが買収、この買収によって、Qセルズは世界3位の太陽電池メーカーとして復活しました。
Qセルズの特徴は低価格です。
低価格の理由は、世界市場に向けて大量生産しているためです。
安くても、品質の高さと保証の手厚さにも定評があり、導入費用を抑えたい人におすすめのメーカーです。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
Q.PEAK DUO M-G11S | 21.3% | 415W | 25年 |
参考:Qセルズ
長州産業
長州産業は、大手メーカーと比較すると知名度は高くありませんが、単結晶シリコン系のソーラーパネルの全工程を自社で行う唯一の国内メーカーで、太陽光発電業界では有力なメーカーとして知られています。
国内生産にこだわりがあり、高温多湿な日本の気候に耐えられる高い耐久性の他、発電量・安全性は国内メーカーの中でもトップクラスと言われています。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
CS-348G81 | 20.4% | 348W | 25年 |
参考:長州産業
シャープ
シャープは太陽光発電業界のパイオニアで、これまでに累計約81万軒の設置実績があります。
製品の特徴は、さまざまな形状の屋根に対応して、効率よく発電できるソーラーパネルの種類の豊富さです。
また、「Webモニタリングサービス」と呼ばれる独自の発電量の監視サービス、設置後のサービスの手厚さにも定評があります。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
NQ-254BM | 19.0% | 254W | 20年 |
参考:シャープ
パナソニック
パナソニックは、シャープと共に太陽光発電業界を代表するメーカーの1つです。
ソーラーパネルは、一般的に結晶シリコンと呼ばれる素材で作られていますが、ソーラーパネルが高温になると、発電量が低下する弱点があります。
パナソニックは、熱に強い「HIT」と呼ばれる素材を結晶シリコンに挟み、発電量の低下を抑える独自技術を活かした高い発電量を実現しています。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
MS410a | 21.0% | 410W | 25年 |
参考:パナソニック
京セラ
京セラは、1993年に家庭用ソーラーパネルを国内で初めて発売した企業です。
1984年に稼働したソーラーパネルは現在も稼働しており、耐久性の高さが実証されています。
複雑な形状の屋根が多い日本の住宅に対応した、複数のソーラーパネルを開発・販売しています。
ソーラーパネルの耐久性、複雑な屋根の形状に対応できる魅力がありますが、他社と比較すると変換効率が見劣りすると言われています。
形式番号 | 変換効率 | 公称最大出力 | 出力保証期間 |
---|---|---|---|
KT370-120HL4 | 20.3% | 370W | 20年 |
参考:京セラ
家庭用ソーラーパネルとは?
家庭用ソーラーパネルとは、一般家庭の屋根に設置する出力が10kW未満のソーラーパネルを指します。
家庭用ソーラーパネルの寿命、発電できる電気代の目安について解説します。
家庭用ソーラーパネルの寿命
家庭用ソーラーパネルの法定耐用年数は17年とされています。
家庭用ソーラーパネルの寿命は約25〜30年とされています。
ソーラーパネルは、構造がシンプルで可動部分がないため、使用環境と定期的なメンテナンスによって、メーカーが設定する耐用年数よりも長く使用できます。
JPEA(一般社団法人太陽光発電協会)も、「40〜50年稼働できるソーラーパネルもある」と発言しています。
ただし、年月の経過によって、発電効率は少しずつ低下します。
設置時と比べて、10年後・20年後の発電量が低下するのは避けられません。
参考:経済産業省資源エネルギー庁│2040年、太陽光パネルのゴミが大量に出てくる?再エネの廃棄物問題
発電できる電気代目安
発電できる電気代は季節や天候、ソーラーパネルを設置する屋根の方角など、さまざまな条件によって異なります。
例を挙げると、共働きで日中、自宅に誰もいない家庭では、電気代の節約額より売電収入の割合が大きくなります。
子供がいて、日中、自宅に家族がいることが多い家庭では、発電した電気を日中、消費するため、電気代の節約額が大きく、売電収入の割合は小さくなります。
電気代の節約額と売電収入の総額は、どちらのケースでも一カ月合計9,000円〜10,000円ほどで、経済的なメリットが十分にあります。
ソーラーパネルを分割ではなく、一括払いした場合、分割払いの利息がなく、売電収入を分割払いに充てる必要もないため、実質的な経済的メリットは一括払いの方が大きくなります。
家庭用ソーラーパネルを選ぶ4つのポイント
次に家庭用ソーラーパネル選びで、後悔をしないためのポイントを解説します。
変換効率を確認する
ソーラーパネルを選ぶポイントの1つに「変換効率」があります。
これは、太陽光を電気エネルギーに変える割合のことで、変換効率が高いほど作り出す電気量が多くなります。
ソーラーパネルを設置できる面積が限られている場合、変換効率が高いソーラーパネルを設置することで、効率よく電気を作り出せます。
家庭用ソーラーパネルの変換効率は、15〜20%が目安と言われています。
各メーカーのサイトで、製品の変換効率を確認してみましょう。
参考:経済産業省資源エネルギー庁│変換効率37%も達成!「太陽光発電」はどこまで進化した?
メーカーの実績を確認する
メーカーの実績も重要です。
家庭用ソーラーパネルは高額な買い物です。
安さにつられて、無名のメーカーの製品を買い、保証やサポートが受けられないと修理費などで、かえって高くつきます。
世界市場では、カナディアンソーラーなどの海外メーカーの販売実績が高く、国内メーカーは後れを取っている状況ですが、独自の保証制度など、サポート内容では海外メーカーに引けを取りません。
販売実績や保証制度・保証期間などを比較して、安心できるメーカーの製品を選びましょう。
kW単価を確認する
3つ目のポイントは「kW単価」です。
kW単価とは、家庭用ソーラーパネルの導入にかかる総額を発電量で割った数値のことです。
この数値が低いほど、導入費用に対して発電量が多い製品となります。
kW単価を確認する際の注意点は、総額に含まれる内容です。
導入費用の総額は、工事費や諸経費も含めるのが一般的ですが、工事費などを含めずに見積もりが提示される場合もありますので、どこまで総額に含まれるのか確認と注意が必要です。
価格を比較する
家庭用ソーラーパネルは、大量生産ができるようになったことで10年前と比べると、100万円近く安く導入できるようになりましたが、高額な買い物であることには変わりません。
価格が高く、高性能なソーラーパネルでも、変換効率やkW単価で考えると、安いソーラーパネルの方が、節電や売電で得られる利益が高いこともあります。
価格は何かを購入する際に重要な要素の1つです。
価格もソーラーパネル選びのポイントとして考慮しましょう。
よくある質問
家庭用ソーラーパネルで、よくある質問について回答します。
自作でも大丈夫?
ソーラーパネルは自作キットが販売されています。
自作キットなら、特別な知識がなくても作れますが、自宅の屋根の形状や使用する電力量に合わせたカスタマイズはできません。
材料から、すべて自分でそろえて作るには専門的な知識が必要です。
導入費用は抑えられますが、必要な電力量を作れない可能性が高く、漏電や過充電、火災の恐れもあります。
安全面を考慮すると、ソーラーパネルの自作はおすすめできません。
マンションのベランダに設置できる?
折り畳み式の小さな太陽光パネルであれば、マンションのベランダに家庭用ソーラーパネルを設置することは可能です。
ただし設置できるスペースに制限があるため、屋根に設置する場合と比較すると発電量は大きく劣ります。
大幅な節約効果を期待する場合は、屋根にソーラーパネルを設置すると良いでしょう。
まとめ
今回は、おすすめの家庭用ソーラーパネルのメーカーを紹介するとともに選ぶポイントについて解説しました。
もし「家庭用ソーラーパネルを導入したいけど、費用が高い」と、お悩みなら一度シェアでんきにご相談ください。
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